耳をすませば

『耳をすませば』あらすじネタバレ|結末からその後の展開も予想

耳をすませば あらすじ ネタバレ 結末 その後 展開 予想
chiharu
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ジブリ作品の金字塔の1つ、『耳をすませば』の結末は覚えていますか?

主人公2人の名前が素敵で印象的だったな!

この記事でわかること
  • 『耳をすませば』あらすじとネタバレ
  • 『耳をすませば』展開・結末シーンを考察
  • 結末からその後を予想もしてみた

改めてこの作品のあらすじを紹介しつつ、その後の展開や予想まで考察を交えながら解説します。

ここから先はネタバレもありますのでご注意ください!

『耳をすませば』あらすじネタバレ

『耳をすませば』は柊あおいの漫画が原作で、1989年に「りぼん」に掲載されていました。

当時ならではの本の貸し出しカードから始まる恋、それぞれ夢に向かって葛藤する姿はいつ見ても色褪せず、見た人の心に刻まれる映画でしたね。

雫は、図書館の貸し出しカードに「天沢聖司」という名前を発見する。
聖司の生き方に強く心を動かされ、「地球屋」にあった猫人形を主人公に物語を書き始めるのだった…。

図書貸し出しカードというアイテムが懐かしいね!

東京都多摩市が舞台とあって、現実感もあり、ジブリらしいファンタジーな世界もあるこの作品。

初めて鑑賞した時は、まるで青春映画を見ているような感覚になったのを覚えています。


少年と雫の出会いは最悪?

本を読むことが大好きな中学生の月島雫は、いつも自分よりも先に本を借りている「天沢聖司」という人物が気になっていました。

「どんな人なんだろう?」「どうしてこんなに私よりも先にたくさんの本を読んでいるんだろう?」と想像が膨らみます。

現代では名前からどんな人物かを調べる方法はたくさんありますが、当時の中学生は携帯電話もスマートフォンも持っていないので、頭の中で想像するしかありませんでしたよね。

時代背景も懐かしい~。本を通して人と出会うって素敵だな。

夏休みのある日、親友の夕子と学校の図書室で待ち合わせていた雫が見つけたのは、まだ貸し出しされて間もない本でした。

思わずその本を手に取ると、本のページに「天沢」の文字を見つけます。

先生にこの人物について聞きますが、本を寄贈してくれた人らしいということ、その人には孫がいるらしい、ということ以外は分かりませんでした。

天沢聖司と絶対関係はあるよね!余計に気になるー!

雫と夕子が会う約束をしていたのは、合唱祭で歌う「カントリーロード」の和訳した歌詞について相談するためでした。

ついでに、雫はふざけて書いた替え歌「コンクリートロード」を披露し、時間は楽しく過ぎていきます。

夕子と別れた後、ベンチに本を置き忘れていることに気付いた雫が戻ってみると、その本は知らない少年の手の中にありました。

初対面のはずなのに名前を呼ばれ、驚きながらも、彼に自分が借りた本だから返してほしいと伝えます。

雫が書いた替え歌について、「やめたほうがいいと思うよ」と嫌味っぽく返す少年。

本に挟まっていたメモを読まれちゃったんだね!これは恥ずかしい…!

彼があの図書貸し出しカードの名前の持ち主だとは知る由もなく、雫は真っ赤になって怒りながら帰っていきました。

「やなやつ!」という中学生らしい反応と、恋愛でありがちな「第一印象は最悪!」という少女漫画らしい出会い方がなんとも可愛らしいですよね。

雫の進路を考えるきっかけは地球屋だった!

図書館に勤める父にお弁当を届けるため電車に乗った雫は、車内で太った猫に出会いました。

たまたま降りる駅も同じだったので、その猫の後を付けていくと、たどり着いたのは「地球屋」というアンティークショップ。

雫はそこで、タキシードを着た猫の置物に目を奪われます。

店主に案内され、その置物の名は「バロン」だということを教えてもらいました。

雫の小説に登場する、あの男爵だね。

すっかりバロン男爵に魅了された雫ですが、父親にお弁当を届ける時間が過ぎていることに気づくと、慌てて図書館へ走り出します。

肝心のお弁当を地球屋へ置き忘れていたことに気が付いたのは、例の少年が自転車で届けに来てくれた後でした。

ここでも「お弁当が大きい」とからかわれ、雫は怒り心頭。

「天沢聖司」は絶対にこんなやつじゃない!と、頭から離れない存在となった人物についてしきりに考えてしまうのでした。

もう出会っていることには、まだ気が付いていないんだよね~。

そんなある日、雫は友達だと思っていた男子・杉村から突然告白されます。

その少し前、彼に思いを寄せる夕子が「杉村には別に好きな人がいる」とひどく落ち込んでいたことを知っていた雫。

まさかその相手が自分だとは思わず、杉村のことはただの友達で、これからもそれは変わらないと告げ、その場から逃げ出してしまいました。

夕子の気持ちを考えると、どうしていいのかわからない…

複雑な気持ちのまま、なんとなく地球屋に行ってみますが、お店は閉まっていて中には入れません。

途方に暮れて座り込んでいると、少年が通りかかり、店の中を案内してくれることに。

雫はここでようやく、彼があの「天沢聖司」であること、地球屋の店主は彼の祖父であることを知ります。

聖司は、将来バイオリンを作る職人になりたいと思っていること、イタリアへ留学したいと考えていることを彼女に語りました。

嫌な奴だと思っていたけれど、ちゃんとした夢があってすごい…

それを聞いた雫は、進路について何も考えてこなかった自分に焦りを覚えます。

自分も何かしなければいけないと思い、地球屋で出会った猫の置物を主人公にした物語を書くことを決意しました。

明確な夢を持ち、それに向かって進んでいる聖司を目の当たりにし、ただ何となく日々を送っていた自分との圧倒的な差を感じた雫。

聖司や地球屋との出会いが、彼女の気持ちを動かすきっかけになったことは間違いありませんね!

聖司がイタリア修行へ…離れ離れになった2人はどうなる?

宣言通り、聖司はイタリアでバイオリン制作を学ぶため、2か月間の修行へ旅立ちました。

その姿に刺激された雫は、「詩の才能がある」と言ってくれた彼の言葉を信じ、物語を書き始めます

ところが、夢中になるあまり、学校の中間試験の成績が落ちてしまいました。

「高校へは行かないし、受験よりも大事なことだ」と姉とけんかになるほど、執筆にのめりこんでいた雫。

ついに家族からは苦言を呈されますが、どうしてもやり遂げたかった雫は「この物語を書き終えるまで」と両親に懇願し、寝る間も惜しんで執筆に取り組むのでした。

新たな物語を書くことで、自分の中のもやもやを解消したかったのかもしれないね。

出来上がった小説を今すぐ読んでほしいと地球屋の店主に読んでもらいますが、感想を聞いても納得いかず、雫は涙が止まりません。

聖司が夢に向かって動き出したことは、彼女にとって嬉しかった一方で、自分の未熟な部分が際立つようで悔しい気持ちもあったのでしょう。

寝食を忘れて小説を書くことに没頭している雫は、どこか焦っているような心情だったのではと感じました。

自分のやりたいことに挑戦してみたけれど、そう簡単ではなかったんだね。

「人の心を動かす物語を書くためにはもっと勉強しなければならない」と痛感した彼女は、この経験を通して学業の必要性を改めて知ることになったのです。

初めての執筆は苦い経験となりましたが、今の自分にとって何が一番大切なのか、自身の体験から気づけたことは、彼女にとって貴重な学びになったのではないでしょうか。

身近な人からの影響でやりたいことを見つけ、両親を説得してでもやり遂げた雫の意志の強さには感心してしまいました。

両親に素直な気持ちを話せたことが、まずえらい!

『耳をすませば』結末シーンを考察

物語の終盤、イタリアから帰国した聖司は、雫を呼び出して街の高台へ向かいます。

朝焼けを見ながら、2人はお互いの将来について語り合いました。

聖司が将来バイオリン職人になったら結婚してほしいと話し、雫が受け入れるという結末は、多くのファンにとって「胸キュン」な展開でしたね!

中学生でプロポーズしたことには驚いたね!

このシーンの背景にはどのようなものがあったのでしょうか。

  • 雫はなぜ物語を上手く書けなかったのか?
  • バイオリン修行へ旅立った聖司はエリート?
  • 雫と聖司はいつからお互いを意識していた?

以上の3つの視点から考察してみました!

雫が物語をうまく書けなかった理由は?

雫が物語を書くことにした裏側には、自分の夢に向かって一歩ずつ進んでいる聖司への、羨望や劣等感があったのだと予想します。

「高校に入学する」という漠然とした将来に、なんとなく違和感もあったのではないでしょうか。

本を読むことが大好きで、今まで何十冊も読んできたことから、彼女の中で小説を書くということは「これなら自分の得意分野だ」という自信が多少はあったのかも知れませんね。

ところが、実際には物語を自分の思った通りに完成させられず、雫は初めて挫折を味わったのだと思います。

一から物語を書くって大変そう…

両親や姉から注意を受けながらも自分の意思をつらぬいた結果、言葉を紡ぐには学力も必要だということを痛感したのでしょう。

地球屋の店主・司朗に褒められた時に「これじゃだめなんです」と泣いてしまったのは、自分の作品にどこか納得していなかった雫の悔しい気持ちが表れていたのですね。

聖司と約束もしたから、やり遂げるしかなかったのね。

夢を追ってイタリアへ行くことを選んだ聖司に触発されて、「自分も何かしなければ」と一心不乱に物語を書き上げた雫。

完成した作品に焦りや雑さが出てしまっていることを、彼女自身自覚していたからこその涙だったのかも知れません。

中学生でバイオリン修行へ旅立った聖司はエリート!

中学生といえば、部活に勉強に、恋に…と、学校が中心の生活が一般的ですが、聖司は少し違っていました。

部活動には参加している気配はなく、ファッションも襟付きのシャツにセーターを合わせたり、ジャケットも大人っぽくおしゃれですよね。

幼少期からバイオリンに親しみ、中学生でイタリアへ修行しに行った聖司は正真正銘のエリートと見て良いのではないでしょうか。

同年代の男子とは格段に違うよねー。

作品の中で聖司の両親は登場していませんが、父親はお医者さんであると推察されます。

雫が本の寄贈者について先生に聞きに行った際に、先生は「あの天沢医院の~」と発言していましたよね。

両親からはバイオリン修行へ行くことを反対されているという話もあったことから、聖司は医者になってほしいと言われていたのかもしれません。

父としては病院を継いでほしかったのかな?

いずれにしても、聖司が夢を追いかけ、イタリア修行に行けるだけの財力のある家庭なのは間違いなさそうです。

一方、雫の父親は地方公務員で団地住まい。

家の中は生活感溢れる様子で、経済的には一般的な家庭に見えました。

エリート一家と一般家庭を描くことで、どんな環境で育った人もそれぞれ悩みがあるということを表現していたのではないか、と個人的には感じています。

雫と聖司はいつからお互いを意識していた?

家庭環境が異なる2人の唯一の共通点は、「本が好き」というところです。

学校の図書室でも、父親の勤務する図書館でも、雫が本を開くと図書貸し出しカードには「天沢聖司」の名前がありましたね。

雫が初めて彼を認識したのは学校のベンチでしたが、実は聖司はもっと前から、雫を認識していていました。

「図書館で何度もすれ違っていた」「隣の席に座ったこともある」と聖司が話しているように、彼も貸し出しカードで雫の名前を見つけ、気になっていたようです。

先に雫のことが気になっていたのは聖司の方だったんだ!

「月島雫」という女の子への遠回りのアプローチのため、彼女が読みそうな本を先に借りていた、とも告白していました。

何度も名前を見るように仕向けて自分の存在を刷り込ませる、という聖司なりの計算が見えるようですね!

雫のことが前から気になっていたからこそ、照れ隠しに「コンクリーロードはやめたほうがいいよ」という意地悪な発言が出てしまったのかもしれません。

中学生なんてそんなもんだよね(笑)

『耳をすませば』のその後も予想してみた

物語は、雫が聖司のプロポーズに「はい」と返事をしたところでハッピーエンドを迎えました。

とはいえ、所詮は中学生同士の約束。

果たして大人になっても覚えているのか、中学を卒業したのちの2人の進路についても気になっていた方も多いのではないでしょうか。

そこで、雫と聖司のその後がどうなったのか、独自の視点から予想してみました。

大人になってもこの気持ちを忘れてほしくないね。

忘れてはならない、夕子と杉村の関係性についても想像してみたいと思います!

その後の展開予想その1:聖司と雫は結婚した?

中学生で結婚の約束をした聖司と雫。

自分の夢のために海外へ渡航する聖司に対し、雫は日本に残って高校に進学することを決めていましたよね。

環境があまりにも違うため、お互いの気持ちに変化が出てしまうのでは?と不安になってしまったのは私だけではないはず。

それでも、2人は本当に結婚したのだと確信が持てるエピソードを見つけました。

『猫の恩返し』を観るとそのことが分かるよ。

『猫の恩返し』が雫が書いた作品だということは、有名な話ですよね。

主題歌の歌詞には「君と誓った約束」「君と出会えた幸せ」「すぐそばに君がいる」というキーワードが並び、大人になった2人が一緒に人生を歩んでいることが伺えます。

夢を追う2人だからこそ、分かり合える部分はあるよね!

きっと、雫が夢をかなえることができた背景には、聖司の存在が大きかったのではないでしょうか。

中学生の頃と同じく、お互いの存在が力となったということは、2人の思いが大人になっても変わっていなかった証拠だと言えますね。

その後の展開予想その2:雫が書いた物語は「猫の恩返し」?

雫が書いたとされる『猫の恩返し』は、いわゆるスピンオフ的な作品です。

この物語には猫のバロンのほかに、ムーンが出てくるなど、まさに地球屋で雫が出会った出会った大切なものが盛り込まれていました。

ジブリって続編を作らないから、スピンオフは斬新だよね!

『耳をすませば』の原作者・柊あおいさんは、あるインタビューで、「雫はその後勉強して、またきっと自分の小説を書き直すに違いないと思っていた」と語っていました。

雫が中学生で初めて書いたものを、大人になってからさらに洗練させたものが『猫の恩返し』だという繋がりに、ファンとしても嬉しい気持ちになりますね!

なお、『猫の恩返し』は耳すまのオンエアから7年後に公開されています。

7年後というと、雫は22歳になっているね!

15歳の時に真っ先に読んでもらったのは聖司のおじいさんでしたが、22歳になった雫の物語の最初の読者は、聖司本人だったのではないかと思いました♪

その後の展開予想その3:夕子と杉村の関係は?

夕子、杉村、雫の3人の間には絶妙な三角関係が出来上がっていたことを覚えていますか?

夕子が思いを寄せている杉村が、実は雫の事が好きで、告白するもフラれてしまうという場面には、甘酸っぱい記憶がよみがえってくる人もいたかもしれませんね。

その後杉村と夕子がどうなったのかは直接触れられていませんでしたが、エンドロールのなかで、2人が待ち合わせをして一緒に帰っていくシーンが描かれていました。

エンドロールにもうひとつの結末が隠されているとは…!

この2人の結末については、元々は本編で描かれる予定になっていたのだそう。

ところが、雫と聖司の関係について細かく描写することを優先した結果、杉村と夕子の話を入れる余地がなくなってしまった、という裏話があるのです。

セリフはありませんでしたが、2人が一緒に下校している情景からは親密そうな様子も伺えますね。

夕子の恋が成就したことが示唆されていて、私も安心しました。

よかった…こちらの2人も幸せになってほしいな。

主人公だけでなく、周りのキャラクターについてもストーリーが用意されているところに、ジブリの芸の細かさを感じましたよ!

まとめ

『耳をすませば』のネタバレを含むあらすじや結末、その後の展開についても予想してみました。

この記事でわかったこと
  • 『耳をすませば』あらすじとネタバレ!
    • 図書貸し出しカードを通して出会った聖司と雫がそれぞれの夢を追いかける物語
  • 『耳をすませば』結末は?
    • イタリア修行から帰国した聖司が雫にプロポーズしてハッピーエンドを迎えた。
  • その後の展開を予想してみた!
    • 聖司と雫はその後結婚した。
    • 雫が書いた物語は『猫の恩返し』である。
    • 夕子と杉村は付き合うことになった。

この作品に登場した人物たちがそれぞれに幸せになっているといいですね♪

実写版も見たくなってきたー!

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