ナウシカとアスベルのその後は?原作での結婚相手が意外な最後に!

スタジオジブリ不朽の名作『風の谷のナウシカ』。
物語の中で、ナウシカとアスベルの出会いは多くの視聴者に淡い恋の予感を抱かせました。
その後、結婚相手になるのか気になった人も多いでしょう。

原作の結末が気になる!
- ペジテの王子のプロフィール
- ナウシカとアスベルは最後どうなった?
- 【ネタバレ有】ナウシカの結婚相手とは?
原作漫画では、映画とは異なる衝撃な最後が描かれていました。
この記事では、アスベルという人物を深堀りしつつ、原作で描かれた彼のその後と、ナウシカが選んだ意外な運命の相手について、ネタバレを含めて徹底解説します!
Contents
『風の谷のナウシカ』のアスベルとは?ペジテの王子としてのプロフィール
アスベルは「ペジテ」という都市国家の王子で、物語の運命を大きく動かす重要人物。
彼は、物語の冒頭でナウシカが風の谷で看取った少女・ラステルの双子の兄でもありました。
ペジテは高い技術を誇る平和な国でしたが、軍事大国「トルメキア」による占領や、王蟲たちを巻き込んだ攻防の末、壊滅状態となってしまいます。

家族や故郷を一気に失う悲しみは想像を絶するね
彼は深い悲しみと怒りを背負って、たった1人でトルメキア軍に立ち向かっていました。
彼の姿は、戦争が生む理不尽さと悲劇を象徴する存在と言えるでしょう。

操縦技術は最高峰!
故郷をなくした無念さに突き動かされる若きエースは、風を読み解き自然と共生するナウシカとの出会いにより、大きく成長を遂げていきます。
ペジテ市の王子でラステルの双子の兄
物語の序盤、輸送機が風の谷に墜落するシーンがあった事を覚えているでしょうか。
この輸送機はトルメキア軍の飛行船で、ナウシカはその中に捕虜として乗せられている少女を発見したものの、助けることができませんでした。
この少女はラステルといい、ペジテの王子・アスベルの双子の妹です。

まさかの出会い!!
実は、ラステルがいた飛行船の中には巨神兵の卵も載っていました。
この卵は、地中深くの遺物を研究していたペジテが偶然掘り起こし、トルメキアが侵略した際に強奪していったもの。
ラステルは、巨神兵の力はあまりに圧倒的で、人の手で扱えるようなものではないと知っていたのでしょう。
トルメキアに渡れば世界の破滅を導きかねないことを直感していた彼女は、息絶える間際、乗っていた荷物をその卵もろとも燃やしてほしいと、ナウシカに懇願します。

アスベルは、トルメキアに妹まで奪われてしまったんだね…。
ラステルはトルメキアに対する報復よりも、平和な未来を願ったのですね。
アスベルがこの遺志について知っているとは考えにくく、トルメキアの侵略によって妹まで亡くたという深い憎しみを原動力に戦っていました。
ナウシカとの交流を重ねていくうちに、間接的にその思いを引き継いでいくこととななったアスベル。
ラステルについての描写は、彼の成長を分かりやすく見せるためにも重要な要素だったのかも知れません。
搭乗する戦闘機「ガンシップ」の操縦技術は一流
アスベルは、都市最強の戦闘機「ガンシップ」を巧みに操るエースパイロットでもありました。
ガンシップは1人乗りでコンパクトな造りでありながら、王蟲の甲皮を加工して作られたもので、高い運動性能と火力を両立させた戦闘機。
戦闘力も高く、強力な機関砲も備わっている高性能な機体は、この世界の中でも希少なものです。

すごく特別な戦闘飛行船だよ!
アスベルの操縦技術は極めて高く、たった1機で巨大なトルメキアの輸送船団に戦いを挑むほど。
劇中の空中戦シーンでは、敵機を惑わすような華麗な動きと、的確な砲撃で数々の危機を切り抜けます。

アスベルは1人で、敵の輸送船に大きなダメージを与えたんだよ!
アスベルにとって復讐の道具でしかなかったガンシップは、彼がナウシカと出会い、協力しながら旅を続けるうちに、「誰かを守るための力」へと変化していきました。
ナウシカが苦しんでいる時もガンシップで駆けつけて、彼女を守るために敵を制圧したアスベルの姿は、本当に格好良かったですよね!
アスベルの高い操縦技術はペジテの誇りであり、自分たちの故郷を守るための力としてその能力を発揮しています。
ナウシカとアスベルの関係は?映画での描写から恋愛感情を考察
映画『風の谷のナウシカ』において、ナウシカとアスベルの関係は、物語に温かい光を灯していました。
2人が行動を共にし、お互いに信頼を深めていく様子に、最終的に結ばれるのだろうか?と胸をときめかせた観客も多いのではないでしょうか。

最終的に恋に落ちたのかな?
劇中では、アスベルがナウシカの思想や行動に初めは驚き、戸惑い、そして段々心惹かれていく様子が描かれています。
明確な愛の言葉こそ交わされませんが、お互いを支え、助け合うその姿は、単なる恋愛を超えた魂のパートナーシップを感じますよね。

信頼関係ができていったんだね!
ここからは、ジブリが描いたこの尊い関係性が、2人の未来にどのような可能性を残したのか、考察していきましょう!
また、一部で噂されている謎のセリフ「ケチャ」の意味についても解説しますよ。
腐海での出会いと芽生えるナウシカへの想い
トルメキア軍への復讐に燃えるアスベルは、戦闘の末に攻撃され、腐海へ落ちてしまいます。
蟲に襲われ絶体絶命の彼を救ったのが、敵であるトルメキアの捕虜となっていたはずのナウシカでした。
蟲の出す糸に優しく触れる彼女の姿に、アスベルは衝撃を受けることに。

優しさに触れて、心が変化していったかな!
腐海の底、汚染されていない世界で、彼はナウシカから2つの真実を聞かされました。
地上の毒は腐海によって浄化されていること、その森は蟲たちによって守られているということ。
真実を知り、アスベルの価値観は大きく揺さぶられます。
腐海やそこに住む生き物を恐れず、敵味方の区別なく命を守ろうとするナウシカの行動に触れるうちに、アスベルの心境に変化が出てくるのでした。

アスベルにとって新しい世界が開けた瞬間だね!
彼の心は、復讐からナウシカへの尊敬や信頼へと動いていったのですね。
アスベルにとって、新たな価値観や希望をもたらすきっかけになったに違いありません。
「ケチャ」とはどういう意味?アスベルが叫ぶ印象的なセリフ
腐海で蟲に襲われたナウシカを助けようと、アスベルが「ナウシカァ!」と叫ぶシーン。
この時、映画をよく聞くと「ケチャァ!」と聞こえる瞬間があるとの感想も、一部のファンからは挙がっています。
これは実は、アスベル役の声優・松田洋治さんが力余って言い間違えてしまったという逸話があるテイクです。
宮崎駿監督が「必死な感じが伝わって良い」と判断し、そのまま採用されました。

緊張感が観客にも伝わるね!
完璧なセリフ回しよりも、感情が溢れ出た生々しい一声の方が、観客の心を打つことがある。
この「ケチャ」は、アニメーションというジャンルにおける奇跡的な名シーンとして、ファンの間で語り草となっています。
緊張で言葉がつかえてしまうその様は、アスベルの胸中が語られているようですね。

何か意図があるようにも感じるね!
実は原作漫画には、「ケチャ」という名前の少女が登場します。
彼女はアスベルと強い絆で結ばれ、やがて深い仲になる存在。
映画で描かれていないこのエピソードを重ねると、アスベルが放った一言には、ナウシカへの想いだけではなく、原作で心を通わせたケチャへ無意識に呼びかけたとも受け取れませんか?
言葉を失うほどの緊張でつかえてしまったその声は、彼の胸の中にある葛藤と深い愛情を映し出しているようですね。
【原作ネタバレ】ナウシカの結婚相手は誰?アスベルの恋の意外な結末
※ここからは、映画で描かれていない原作漫画のネタバレを含みますので、ご注意ください。
映画のラストシーンでは、青き衣をまとったナウシカと、彼女を支えるアスベルの姿が印象的でした。
共に未来へ歩んでいくかのような、明るい希望を感じた人もいたのではないでしょうか。

原作には、映画の「その後」が描かれているんだよね~。
しかし、宮崎駿監督が12年もの歳月をかけて描き切った全7巻の原作漫画は、映画の物語を遥かに超え、そして過酷な真実を描き出します。
映画の物語は序章に過ぎず、アスベルのその後の運命、そしてナウシカの恋の行方も、想像とは全く異なる結末を迎えていました。
2人は結ばれたのか、それとも新たな人物が登場するのか、注目が集まるところ。
そして、世界の成り立ちについて知ったナウシカが、最後に選んだ「究極の選択」とは一体何だったのでしょう?

映画に登場していない人物もいるのかな?
物語の本当の最後に、今から迫っていきます。
結婚相手にはなれず…最後までナウシカを支え続けたアスベル
原作でのアスベルは、映画と同じく王子として登場し、1人の青年として大きく成長します。
未熟で復讐心に揺れる一面を経て、彼は広い視野を持つリーダーとして、故郷の人々を導く存在となりました。
技術者やパイロットとしても腕を磨き、物語の後半ではナウシカの側近として平和再建に尽力する一面も。
ペジテの民をまとめ、新たなガンシップを開発するなど、アスベルは自身の道を力強く歩み始めるのです。

ナウシカにとって最後まで信頼できる1人だったよね!
原作では、アスベルとナウシカが、ペジテや谷の事を考えながら、それぞれ自立した選択を尊重し合っている様子が描かれていました。
2人の関係に恋愛感情が芽生えることはなく、彼はナウシカの選んだ道を最後まで支え続ける、良き理解者というポジションで終わっています。
アスベルの恋敵?魂で結ばれる少年「セルム」の存在
原作でアスベルの恋が成就しなかった大きな理由の1つとして、森の人・セルムという少年の存在が挙げられるでしょう。
彼は映画には登場しない、原作オリジナルのキャラクターです。
セルムは腐海の深部で暮らす人間で、植物や蟲と心を通わせる能力を持ち、ナウシカと精神世界で深く分かりあうことができる存在。
幼き日に出会い、互いの心の傷をなぐさめ合った2人は、言葉以上の絆で結ばれているようでした。

アスベルには立ち入れない聖域だったのかもね!
ファンの間では、アスベルの恋が成就しなかったのは、ナウシカがセルムとの魂の約束を優先したからとも言われています。
セルムについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。→ナウシカとセルムは結婚したのか?
衝撃の結末!ナウシカは誰とも結婚せず民を導く道を選ぶ
原作で、ナウシカは自分たちが生きている世界の成り立ちについて、おぞましい真実を知ってしまいます。
その内容は、腐海や蟲たち、そして人間社会までもが、かつて世界を汚した旧人類が、地球を浄化するために作り出した人工的な生態系だったというもの。
さらに恐ろしいことに、浄化が完了したら、新しい環境に適応できる新人類が目覚め、現生人類は滅びるようにプログラムされていたのです。

想像を超える衝撃の事実だよね!
ナウシカは、たとえこの世界が淘汰される運命だとしても、命あるものは全て自由に生きるべきだ、という信念の元、この「人類再生プログラム」に立ち向かっていく決意をします。
旧人類に汚された世界で必死に生きている、全ての人々と共に歩む道を選んだナウシカは、アスベルともセルムとも結ばれないまま最後を迎えました。
彼女は、自分が誰かと結ばれることよりも、命をつなぐ責任と未来の共創を優先したのですね。

人類のために生きることが、ナウシカの幸せだったのかもね!
「誰と生きるか」ではなく、「どう生きるか」を問う、気高くも切ないラストこそが、原作の魅力だと言えるでしょう。
まとめ
映画『風の谷のナウシカ』で、ナウシカとの間に恋の始まりを予感させたアスベル。
今回の記事では、2人のその後を原作を元に追っていきました。
また、物語の最後に誰と結婚したのか、その相手についても深掘りしてきましたね。
- アスベルのプロフィール
→都市国家「ペジテ」の王子でラステルの双子の兄
- ナウシカとアスベルは最後どうなった?
→信頼できる最高のパートナー
- ナウシカの結婚相手とは?
→原作でも誰とも結婚せず、人類を導く王となる
アスベルの恋が成就しなかったことには、少し寂しく感じた方もいるかもしれません。
しかし、その後歴史を動かすことになるナウシカを近くで支え続けた彼は、物語にとってもかけがえのない役割を果たした人物だと、再確認できたのではないでしょうか。

映画と原作漫画、どちらも改めて見たくなるね!