【火垂るの墓】実は続きがあった?原作との違いやその後について
二人の兄妹が戦時中の日本を一生懸命生きた様子を描いた作品「火垂るの墓」。
みなさんはこの作品に実は続きがあった、という噂があるのをご存じでしょうか?
え!そんな噂があったの?
また、「火垂るの墓」には原作があり、映画のその後や、原作と映画の違いなども気になるポイントですよね。
今回の記事では、
- 【火垂るの墓】実は続きがあった?
- 【火垂るの墓】原作との違いやその後について
を調査していきます!
Contents
【火垂るの墓】実は続きがあった?
映画『火垂るの墓』の「おばさん」と清太、節子の兄妹とどちらが悪いのか? そんな論議を見かけることがある。正邪の問題ではないのだ。ここに登場する「おばさん」が行使する精神的虐待で最も悪質なのは「御国のため」と国家権力と同化していることだ。これは戦争における最も忌むべき精神構造である pic.twitter.com/dNny3hndbI
— 永田喜嗣(永田ヨシツグ) (@Metyagojira) July 23, 2023
実は映画「火垂るの墓」に続きは存在しません。
映画のラストシーンでは、清太が現代のビルを眺めているカットで終わります。
最後は涙なしでは見られない…
その後の続きになるような作品の情報も発表されておらず、ジブリも続編は作らない方針のようです。
ではなぜ、「火垂るの墓」に続きがあると噂されるようになったのでしょうか?
それは、とある小説や、他のジブリ作品が関係していたことが理由でした!
どのジブリ作品が関係しているのかな?
火垂るの墓の続きを調査!
「ぼくはせめて、小説『火垂るの墓』にでてくる兄ほどに、妹をかわいがってやればよかったと、今になって、その無残な骨と皮の死にざまを、くやむ気持が強く、小説中の清太に、その想いを託したのだ、ぼくはあんなにやさしくはなかった」(野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫、P270) pic.twitter.com/ZeE6vMvRfc
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) November 9, 2022
先述したように、「火垂るの墓」には続きの作品はありません。
調査を進めると、「火垂るの墓」と同じ原作者、野坂昭如氏が発表した「アメリカひじき」という小説があることを発見しました。
この小説はアニメ映画と設定が似ていることもあり、清太と節子が戦争を生き延びていたら、という世界を描いた作品だと考察されています。
なるほど!姉妹小説のような感じだね!
「アメリカひじき」も戦時中、戦後を描いた小説なので、読んでみると「火垂るの墓」の理解もさらに深まるかもしれませんね!
ぼくも読んでみようかな~!
節子が清太を待っている!?
千と千尋にもラピュタのバルス祭り的なものを無理やり考えた結果、節子祭りを考案しました pic.twitter.com/jLFgZ9qwwk
— ☫кептагоп™Я☫ (@kentaron1971) January 5, 2024
続きがあると思われたもう一つの理由は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に火垂るの墓の節子が登場しているのでは?と噂されているから。
え!節子出てたかなぁ?
それは、千尋が銭婆に契約印を返しに行くため電車に乗ったシーンで登場。
駅のホームにいる少女が節子に似ているので、節子は死後もずっと駅で兄の清太を待ち続けているのではないかと噂になっているのです。
本当だ!確かに節子に似ているね!
このシーンにおいてジブリ側は言及していませんので、あくまでも都市伝説ということになりますね。
【火垂るの墓】原作との違いやその後について
辰巳努/白石綾乃出演・高畑勲監督
— サノバ・アワビッチ (@awabi58531) June 21, 2023
『火垂るの墓』鑑賞。
原作は野坂昭如の同名短編小説。
昭和20年6月5日、神戸大空襲により
母も家も失った清太と節子の兄妹は
親戚の家に身を寄せることになる…。
作者自身の戦争体験を題材としたス
タジオジブリ長編アニメ映画第6作。
最後まで涙が止まりません…。 pic.twitter.com/6dC9Nn22yS
「火垂るの墓」は、野坂昭如氏の同名小説が原作となっています。
原作と映画は同じ内容なのか、映画のその後の描写があるのか、小説を読んだことのない人には気になりますよね。
確かに原作の内容も気になるな~!
アニメ映画と原作との違いやその後についても深堀してみました。
原作との違いやその後について深堀!
野坂昭如『火垂るの墓』。
— 彈・ゴンザレス・三郎 (@36_dan0925) August 15, 2023
原作を読み、映画も観た。
妹(実は1歳半)を喜ばせるため蚊帳の中に蛍を放ったこと、その妹が自分の手の中で亡くなり、亡骸を自分で火葬、その骨をドロップの缶に入れていたことは野坂氏の実体験。
…胸が張り裂けそうになる。
その映画は10年前を最後に"地上波放送なし"。 pic.twitter.com/oDi8XtS9Uj
アニメ映画と原作ではそれほど大きな違いはなく、ラストやその後の描き方も違いはありません。
原作は野坂昭如氏が自身の戦争体験に基づき書かれたもので、当時1歳4か月の妹がいました。
まさに清太と節子のモデルだね!
野坂氏はアニメ映画と原作ではいくつか違う部分あると、インタビューで語っています。
「アニメ映画の清太は妹思いの兄でしたが、実際の清太ほど私は優しくなかった」との発言も。
原作の中では清太が空腹に負けて妹の粉ミルクを飲んでしまうといったような切ない描写もあります。
お腹が空いているのに何も食べるものが無い状況を想像すると、辛いなぁ…
原作を読んでみると、アニメ映画には無かった細かい生活の描写や清太の感情がわかりますね。
清太が持っていたお金の価値とは?
火垂るの墓の清太と節子のお父さんだけど、海軍将校だよね?少なくとも陸軍将校よりは給料貰ってたんじゃないかな? pic.twitter.com/RVjAuIKJ9i
— メガピクセル (@xrmj10ardj1) March 3, 2023
アニメ映画の中では、もしもの時のためにとお母さんが銀行に7000円を貯金していてくれていました。
現代だと7000円は1000万以上の価値があるそう。
え!現代にするとすごい価値があったんだね!
しかし、清太と節子はお金があるにも関わらず、最終的には栄養失調になってしまいますよね。
それは、戦時中の日本はお金は価値のない時代だったからだと思われます。
お金があるのに食べ物が買えないなんて…
当時の日本はお金よりも着物や日用品の方が価値があり、食べ物と交換できたようですね。
まとめ
昔は8月になると毎年放送してたような気がする、火垂るの墓。これ野坂昭如さんの実体験を元にした小説が原作なんやが、実際の彼は空腹に耐えきれず妹の食事やミルクを奪い、妹は餓死した。その後悔の念を良い兄・清太に託した物語が火垂るの墓。 pic.twitter.com/S8wejzlwpw
— ますたけ (@master_k1805) August 13, 2023
今回は、「火垂るの墓」には実は続きがあった?原作との違いやその後についてを調査しました。
- 【火垂るの墓】実は続きがあった?
- 続きとなる作品はないが、小説「アメリカひじき」が続きだと思われていた。
- 【火垂るの墓】原作との違いやその後について
- 大きな原作との違いはないが、野坂昭如氏は清太と自身は違うと発言している。
この機会に是非原作を読んで、改めて「火垂るの墓」を見てみるといいですね!
ぼくも原作を読んでみようかな!