風立ちぬ「カストルプ」の正体は何者?なぜクレソン(草)ばかり食べるのか?

「風立ちぬ」でカストルプという人物が、クレソン(草)にがっつくシーンは印象的。
そんなカストルプとは、一体何者なのでしょうか。

正直、奇妙なシーンだなぁとは思っていたよ…。
- 「風立ちぬ」で、クレソン(草)ばかりをなぜ食べているのか
- カストルプとは何者?
この記事を読んで、あのシーンに対する疑問解消になればと思います!
Contents
【風立ちぬ】クレソン(草)ばかりをなぜ食べる?
『風立ちぬ』の実在した登場人物たちhttps://t.co/8KtwipGNwP#風立ちぬ #金曜ロードショー pic.twitter.com/hcOXCI2p0A
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 27, 2021
クレソンを食べる、このシーンは印象に残りますね。
このシーンには意味があることが調査の結果わかりました。

やっぱり、あのシーンには意味があったんだね!
これは映像のインパクトを狙ったと考えられます。
そして、このシーンはベジタリアンであったヒトラーを連想させるんだとか。
詳しく解説いたします!
クレソンばかり食べるのは映像のインパクトを狙ったから
勝手に報告ダイエット 16日目!
— オキエイコ@デザフェスE404 (@oki_soroe) July 8, 2020
これ、もう16日も続けてるんだ…真面目か私…
「風立ちぬ」のクレソンおじさんになりきって、ひたすら草食べてるわ。最高に美味しい。#報告ダイエット部 pic.twitter.com/CFVJxobnPT
このシーンは、宮崎駿監督が狙って入れ込んだ映像であるという考察がありました。
私も実際に映画館でこの映画を観ましたが、友達と感想を言い合っている時にこのシーンについても話題に挙がったのを覚えています。
まさにこれが宮崎駿監督の狙いで、映像が印象に残るように計算されているんですね。

さすが宮崎駿監督は、ちゃんとメッセージを残していたんだ!
あの草は何なのか気になりますし、あの草を食べていたおじさんは誰なのか、と気になってしまいます。
一回観ただけでは疑問が残るシーンなので、何度も観たくなりますよね。

クレソンはベジタリアンのヒトラーを連想させる
今日、いっぱい入っててお値打ちなクレソンを見つけた。
— しばいぬ_pero (@vrcperopero) August 5, 2023
これがあれば、風立ちぬのクレソンむしゃむしゃができる…ありがとう…ありがとう…!! pic.twitter.com/71HLuBoaWN
歴史上の有名な人物であるヒトラーですが、実はベジタリアンだったと言われています。
また、カストルプは劇中でドイツを「ならず者」と悪く言っていますね。

二郎と話している時に、そんなことを言っていたね。
ドイツにいい感情を持っていないカストルプが山盛りのクレソンを食べるシーンは、ナチスドイツの圧政を表しているんだとか。
なぜなら、クレソンはベジタリアンのヒトラーを連想させるから。
映画を一度観ただけで、このことには気が付きません。

そうだったのか!かなり重要なシーンじゃないか!
もしかしたら、そこも宮崎駿監督の狙いだったのかもしれません!
意味が分かってみると、また映画が違う角度で楽しめます。
とても意味深く重要なシーンだったのですね。
【風立ちぬ】カストルプは何者なのか?

出典元:スタジオジブリ(作品静止画)
「風立ちぬ」に登場する、クレソンおじさんことカストルプ。
彼の正体はソ連のスパイです。

スパイだなんて!そんな風には見えなかった!
カストルプのモデルとなった、実際のソ連のスパイがいるよう。
また、カストルプは日本の機密情報をソ連に流していたため、特高に追われる身だったといいます。
二郎も特高に追われる立場になってしまいますが、カストルプと会話したことがきっかけのよう。
カストルプについて、より詳しく知りたい方は続きもぜひ読んでみてください!
カストルプの正体はソ連のスパイ
クレソンおじさんとか呼ばれてるカストルプだけど、モデルは日本最大のスパイ事件と言われる「ゾルゲ事件」で日独の対ソ連の諜報活動をしていたリヒャルト・ゾルゲだからね!#風立ちぬ pic.twitter.com/deWnQYErnK
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) August 27, 2021
なんと、カストルプの正体はソ連のスパイ。
自分のことをドイツ人と偽り、日本の機密情報を得てはソ連へ情報を流していました。
モデルとなったのは「ゾルゲ事件」で有名なリヒャルト・ゾルゲという人物。
ジブリファンの多くが、カストルプを見た時に「ゾルゲじゃん!」と思ったほど、キャラクターデザインもゾルゲに似ています。

実際の写真を見たけど、確かにそっくり。ただのクレソンおじさんではなかった!
カストルプは陽気で饒舌な印象が強いキャラクターですが、モデルとなったゾルゲは日本人の特性を理解した上で、会話の中で上手く情報を得ていたそう。
意味が分かると、観る人によっては非常にハラハラするシーンですね。

実は他にも、カストルプのモデルなんじゃないかと言われている人物がいます。
実は、カストルプの声優を務めたスティーブン・アルパートさんがモデルであると、宮崎駿監督が明言しています。
また、名前については「魔の山」という小説の登場人物、ハンス・カストルプからとったのではないかという考察が!
個人的に、ソ連のスパイ説が腑に落ちたので詳しく解説いたしましたが、他の説も詳しく調べると面白い発見があるかもしれませんね。

カストルプと接触した二郎もスパイ容疑に
家庭菜園のクレソンとソーセージ。ビールのおともに最適です。今日の札幌は30℃!
— Dick powaaan (@DickPowaaan) July 16, 2021
クレソンを食うたびに、『風立ちぬ』のゾルゲ博士思い出しちゃいますね pic.twitter.com/uoZrf59yu4
劇中でカストルプは、二郎との会話で「ここを離れないといけない」と言うシーンがありますね。
カストルプは、スパイとして特高に追われる身だったのです。
モデルになったゾルゲは最終的には捕らえられ、死刑になったのだとか。

そういえば、二郎に意味ありげなことも言ってたな。
劇中でカストルプは、二郎や菜穂子に手を振るシーンを最後にその後は登場しませんが、あえて彼の最期は描かれなかったのかもしれません。
特高に追われると言えば、二郎も特高に追われていましたね。
劇中では、二郎が特高に追われている理由には詳しく描写されていません。
この理由は、カストルプと接触したから。

そうだったのか!なんで特高に追われているんだろうって思ってた!
このことで二郎にもスパイ容疑がかけられ、特高に追われる身となってしまいます。
「風立ちぬ」は、個人的には情報処理が追いつかないほど、盛りだくさんの映画だという印象。
カストルプの謎が解けると映画に対する様々な疑問が解決し、より映画を楽しめそうです。

まとめ
・人物:カストルプ
— 何でもええねん私財法 (@NIKAIDO_KIJI) March 27, 2025
・銘柄:ゲルベゾルテ
・作品:風立ちぬ(2013年)
黄金色とマルーン色の上蓋が開く小洒落た箱と、少し潰れたような楕円形の断面が特徴のドイツ煙草。
軽く甘い芳香が特徴のオリエント葉メイン+バージニアのブレンド。#スタジオジブリ #風立ちぬ #ジブリ煙草 pic.twitter.com/BWL5qABN2r
今回は、「風立ちぬ」でクレソン(草)ばかりを食べるカストルプの正体を解説してきました。
- 「風立ちぬ」でクレソン(草)ばかりをなぜ食べているのか
→宮崎駿監督がインパクトを狙った、またナチスの圧政を表現している - カストルプとは何者?
→実在したソ連のスパイ!
細かい情報を知っているかどうかで、映画の面白みが変わってきますよね。
この知識を知った状態で、もう一度見たい作品です。