ナウシカの原作ラストはどうなった?漫画の最後をネタバレ解説
1984年に公開されたアニメーション作品【風の谷のナウシカ】は、宮崎駿の同名漫画が原作となっているのは有名な話ですよね。
漫画版【風の谷のナウシカ】は1982年に連載が始まり、途中で休載を挟みつつ1994年に完結。
連載途中で映画が公開されたんだね。
実はこの原作漫画は全7巻で、アニメーションとして映像化されたのは2巻まで。
当然映画とはラストも違う結末となっているので、漫画では最後にどうなったのか気になりますよね。
映画では描かれなかった謎や秘密についても解き明かされていて、ラストは予想もつかない着地となっているんです!
他の宮崎駿監督作品への理解も深くなるはず。
そこで、【風の谷のナウシカ】原作漫画の驚きのラストについてや、最後どうなったのかをネタバレ解説していきます。
Contents
【風の谷のナウシカ】原作ラストはどうなった?
映画【風の谷のナウシカ】は、腐海の秘密や多くの謎をにおわせつつも映画だけで楽しめる内容となっていましたね。
なので、意外と漫画まで手を伸ばす方は少ないのではないでしょうか。
全7巻の2巻までってことは、はまだまだ序盤だったんだね。
原作では、ナウシカが巨神兵オーマと共に旧人類の墓を破壊するという結末に。
実は、腐海や王蟲、「火の七日間」で世界を滅ぼした巨神兵、そしてナウシカたちまでもが旧人類によって作られたものだったのです。
この旧人類によって世界の仕組みは作り替えられ、その中でナウシカたちは真実を知らされず苦しみながら生きていたということになるんですね。
人間まで作っちゃうって、旧人類の技術力やばくない…?
どんな仕組みだったのか、旧人類の思惑は何だったのか、墓を破壊した理由について、詳しくみていきましょう!
最後に明かされる世界の秘密は?
世界の仕組みそのものが、旧人類が作ったものだったという真実を知ったナウシカ。
旧人類は高度な文明と技術を持っていましたが、それは星の生命を削るものだったので、取り返しがつかないほど世界を汚染してしまいます。
これを浄化するため、まず巨神兵を作りその圧倒的な破壊力で世界を焼き尽くすことに。
そこに腐海が生まれたってことね。
映画の中でも明かされていますが、腐海の森や蟲たちは汚染された世界を浄化する仕組みで、旧人類が生み出したものでした。
そして汚染された世界に適応するよう作られたのが現生人類で、逆にいえばナウシカたちは浄化後のきれいな世界では生きることができません。
これらを作った旧人類の目的は、浄化後の世界で人類を復活させること。
ここで復活させるのはただの人類じゃないんだよ。
浄化後の世界で生きる新人類もまた旧人類が生み出したもので、争いを好まず詩と音楽を愛する性質を持つようプログラムされているのだとか。
その新人類の卵と旧人類の高度な文明や技術が眠っているのが「シュワの墓所」と呼ばれている場所でした。
旧人類の汚染が原因で「火の七日間」が仕組まれ、浄化システムを作り、詩と音楽を愛する平和な人類が清らかな世界で再び生きるという理想のために、あらゆる命が犠牲となっていたんですね。
原作漫画のラストを解説!
旧人類の計画を知ったナウシカは、新人類の卵が眠っている墓所を巨神兵オーマと共に破壊することを決めます。
土鬼(ドルク)の皇兄ナムリスが復活させた巨神兵は、なぜナウシカと行動を共にしたのでしょうか。
それは、巨神兵を制御するための秘宝をアスベルから受け取っていたからなんです。
ナウシカは「オーマ(無垢)」の名付け親!
オーマと墓所は激しい砲撃戦を繰り広げ、やがてどちらも力尽き沈黙が訪れます。
墓所の中では旧人類の声が聞こえ、もうすぐ美しい世界が待っているのになぜ滅びの道を選ぶのか問われるナウシカ。
ナウシカには、旧人類の計画のために多くの命が失われたこと、真実を知らせないまま作られた枠組みの中で生命を手段として使ったことへの憤りがあったのでしょう。
計画された滅びの道ではなく、例え滅ぶのだとしても自分の命は自分で使い、自由に明日を生きることを決め新人類の卵を破壊したのでした。
例え作られたものでも命は自分のものなのに、勝手に計画に入れられて生死を決められるなんて嫌よね…。
ナウシカたちがあらゆる障害を越えて浄化後の世界まで生き延びたとしても、きれいな空気の中で生きられないよう作られているため、滅亡は避けられません。
人類が滅び、最後には浄化された世界だけが残るのかもしれませんね。
【風の谷のナウシカ】漫画の最後をネタバレ解説
旧人類の計画や、原作漫画のラストを解説してきましたが、もう少し深堀りしてみたいと思います!
ナウシカが新人類の卵を破壊したことによって、中には「人類が絶滅する道を選んだバッドエンドだ」という意見も。
ナウシカはこの真実をみんなに明かさないことに決めたそうだけどね。
また、ラストのその後はどうなったのかも気になるところ。
漫画のラストシーンなどから私なりの意見も交えてご紹介していきますね。
原作のナウシカが決意したこと
争いを好まず詩と音楽を愛するよう作られた新人類は、浄化後のきれいな世界で平穏に暮らすことができたのかもしれません。
けれども、闘争心がない新人類は切磋琢磨することなく、争うことを避けるため人間同士の深い関わりからは遠ざかり、変化に適応できなくなるのではないでしょうか。
ナウシカは、美しくて清らかなだけでは人は生きられないと悟っていたのかもしれません。
そして新人類も新人類が生きる世界も旧人類の計画のうち…。
ナウシカたち現生人類が生きてきた世界は、腐海の毒に侵されて生きる土地を追われた人々が溢れ返り、場所や資源を奪い合うため戦争が起きていました。
土鬼たちは墓所からもたらされる技術によって命を操作し、争いの火種は増えるばかり。
それでもナウシカは、世界は常に美しさと醜さ、清らかさと汚らわしさ、慈愛と憎悪、二面性を持つ相容れないもので成り立っていて、闇の中で生きるからこそ命は美しく輝くのだと、訴えたかったのかもしれません。
ナウシカの中にも矛盾や葛藤があったからそれが大切なんだと気づいたのかも。
ナウシカは、例え浄化後の世界で自分たちは滅ぶのだとしても、どれだけ苦しんだとしても、自分の命を誰にも支配されることなく、自由に生きるのだと決意したのではないでしょうか。
その後ナウシカたちはどうなった?
滅びの道を自由に生きると決意したナウシカが、その後どうなったのか気になりますよね。
原作漫画では、ナウシカは生き残った土鬼の人々やチククとそこに留まり、その後風の谷か森の人の元へ行ったとされていますがはっきりとはわかりません。
ちなみに、クシャナはトルメキアを統治したものの代王に留まり、その後は王を持たない国になったんだとか。
クシャナの活躍も映画とは違う部分だよね~!
これらは年代記や伝承に記されているそうなので、ナウシカたちが生きた時代よりも遥か先まで現生人類が生きていると推測できますね。
人類は腐海や蟲たちと共に生き、そして何らかの変化が起きるはずだとナウシカは期待を持っていたかもしれません。
なぜなら、蟲たちの声を聴き二度も王蟲に命を救われたナウシカは、旧人類に作られた枠組みに捉われない変化の可能性を見出していたかもしれないからです。
ナウシカが新しい風を呼び込んでくれるといいよね!
『風の谷のナウシカ』をスマホやパソコンで観る方法
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まとめ
【風の谷のナウシカ】の原作漫画で、ラストはどうなったのか、最後の結末についてネタバレ解説をしてみました!
映画では明かされなかった旧人類の計画や、世界に仕組まれた秘密についてどんなことを感じたでしょうか。
腐海も蟲たちも巨神兵も、ナウシカたちも旧人類が作ったものだったなんてね…。
原作のラストは、巨神兵オーマと共に新人類の卵と旧人類の文明が眠る墓所を破壊し、滅びの道だとしても自由に生きると決めたナウシカでした。
風の谷を出発して墓所に辿り着くまでの道のりで、ナウシカは世界の真実を知り、そしてそこで生きることを決めたんですね。
主人公が世界を知り、その世界を生きると決めてスタートラインに立つラストで締めくくり、希望か絶望か見た人に訴えかけるような、そんな宮崎駿監督作品の魅力を改めて感じました。
他の作品にも共通している部分がありそうだよね!
【風の谷のナウシカ】の漫画の最後がどうなったのかわかったことで、他の宮崎駿監督作品への理解も深まるのではないでしょうか♪