となりのトトロ

トトロの時代設定は戦後?黒電話からいつの時代か年代や背景を考察!

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【となりのトトロ】はいつの時代?と聞かれたら、昭和をイメージする方が多いのではないでしょうか。

昭和といっても戦前と戦後でかなり違う部分がありますし、時代設定はどちらなのか知りたいですよね。

そこで年代や時代背景のヒントになるのが、サツキが使っていた電話や背景に描かれたカレンダーや電報の日付。

トトロたちは何百年も生きてるから何時代でも気にしない~(笑)

実は、そういった要素から推測していくと戦前か戦後なのか、いつの時代のお話なのかを推測していくことができるんです。

また、電話がまだ各家庭に1台なかった年代の特徴についてもご紹介していきます!

【となりのトトロ】の時代設定はいつなのか、その時代背景についてみていきましょう♪

【となりのトトロ】時代設定は戦後?

【となりのトトロ】では、今ではあまり見かけない乗り物も登場しますよね。

冒頭シーンで登場する、草壁家の引っ越しの荷物を積んだオート三輪はいつから乗られているのかご存知でしょうか。

実はこの乗り物、戦前に登場しているんだとか。

じゃあ戦前ってこと!?

戦前かと思いきや、戦後の昭和を描いたのが【となりのトトロ】。

それは、カレンダーや電報の日付などから推測することができますので早速みていきましょう!

ちなみにオート三輪は軽トラに置き換えられたりして、1974年に生産が中止されたんだって!

戦後を舞台にしたお話!

【となりのトトロ】が戦後のお話だということは、背景に描き込まれたカレンダーや電報の日付を見るとわかります。

例えば、お父さんの書斎のカレンダーをよく見ると1955年(昭和30年)のものだとわかります。

また、七国山病院からの電報をサツキが受け取るシーンがありますね。

よく見ると昭和32年8月11日の日付が書かれていることがわかります。

今でいうと山の日だ~!

それから、お母さんの病室のカレンダーは日付と曜日を照らし合わせると昭和33年のものなんだとか。

何年かはそれぞれ違っているのですが、戦後だということがわかりますね!

それじゃあ昭和30年代ってことかな!

「テレビがない時代」をイメージした宮崎駿監督は、まず昭和30年代初期を舞台に設定。

ですが更に調査したところ、昭和30年代初期というのは後に否定されていることがわかったんです!

それならなぜ日付を直さなかったのか気になりますし、お話の至る所で昭和30年代の名残があるのは不自然に思えますよね。

修正しようと思えばできたのかもしれませんが、意図的だったのか、こんなに細かいところまでファンによって突き止められるとは思っていなかったのかもしれません。(笑)

次に、具体的には何年なのかご紹介していきます♪

具体的にはいつの時代なのか調査

それでは、【となりのトトロ】は具体的に戦後のいつなのでしょうか。

【コクリコ坂から】のパンフレットによると、宮崎駿監督は【となりのトトロ】の舞台を1953年(昭和28年)と想定したと語っているんです。

1953年といえばNHKや日本テレビが放送を始めた年ですが、一般家庭にテレビが普及したのは1959年頃だといわれていますね。

1953年生まれは2023年現在70歳になるよ。

また、インタビューでも昭和30年代初期の設定は否定しているんだとか。

宮崎駿監督は「テレビのない時代」ということを強調したかったのかもしれませんね。

【となりのトトロ】黒電話からいつの時代か年代や背景を考察

ある夏の日に、お母さんが入院している七国山病院から電報を受け取ったサツキ。

慌てるサツキですが、おばあちゃんになだめられてお父さんに連絡をとることに。

そのとき登場するのが「2号共電式壁掛電話機」。

強そうな名前だな…。

ちなみに、サツキの電話を受けているお父さんが使っているのはいわゆる黒電話

お父さんの研究室がある大学はおそらく都会で、この時代の最新式である黒電話を使っていたのでしょう。

また。本家のおばあちゃんに電話を借りるシーンのやり取りもあまり馴染みがないですよね。

「2号共電式壁掛電話機」はどういうものなのか、各家庭に電話が普及していない時代背景、この2つについて詳しくみていきましょう。

サツキが使った電話は「2号共電式壁掛電話機」

固定電話を使うときは、番号ダイヤルを押し、相手が受話器を取ったら直接相手に繋がります。

これを自動交換式といいますが、共電式は受話器を上げると交換手に繋がり、相手の番号を伝えると手動で電話線を繋いでくれるというもの。

サツキとお父さんが電話で話すまでの間に、どんなやり取りがあったのかみてみましょう!

一回切ってまたかかってくるのを待ったりしてたの、なんでだろ~?

  1. 受話器を上げると、まず電話局の交換手に繋がる。
  2. サツキは交換手に「東京31局の1382番」に繋いでもらうよう伝え、一旦切る。
  3. 交換手が指定の番号に繋いだ回線を、サツキの待つ本家に繋げる。
  4. 本家の電話が再び鳴り、サツキがとるとまず交換手に繋がる。
  5. お父さんの研究室に繋がる。

本家と研究室の回線は直接繋がっていないため、電話局の交換手に物理的に繋いでもらうことで通信が可能になる、ということです。

七国山病院に連絡してお母さんの様子をサツキに伝えるため、電話機のある本家で待たせてもらうよう言うお父さん。

電話はこの頃限られた場所にしかなかったので、貴重な通信手段だったんですね。

各家庭に電話がない時代背景

2号共電式壁掛電話機が登場したのは明治時代ですが、電話機の開発が進み一般家庭に広く普及したのは1980年代だといわれています。

電話加入権はとても高額で、公共施設や大きなお寺、裕福な家庭など限られた場所でしか使うことができませんでした。

【となりのトトロ】の1953年(昭和28年)は電報が一般的な通信手段だったんだとか。

カンタは金持ちのボンボンってことかい?

サツキたちの住む家の大家さんはカンタのおばあちゃんで、カンタの本家は電話機がある…ということを考えると、本家は大地主などの立場にあるのかもしれません。

ちなみにカンタは分家の息子のようですが、本家・分家の価値観も最近では薄くなった気がします。

固定電話を持たない家庭も増えてきましたし、トトロの時代から100年も経たないうちに生活環境が激変したことがわかりますね。

まとめ

【となりのトトロ】の時代設定は戦後なのか、お話に登場する電話からいつの時代なのかをご紹介しました!

初期設定では戦後の昭和30年代初期という時代設定だったようですが、具体的には1953年(昭和28年)だと宮崎駿監督自身が語っていますよ。

テレビのない時代っていうのが肝心!

また、サツキが本家で使っていた電話は「2号共電式壁掛電話機」。

各家庭に電話機が普及していなかった年代のため、カンタの本家で電話を貸してもらったという時代背景があったんですね。

ご近所の方が子どもを見守ってくれたり、引っ越し作業を手伝ってくれたり、電話機を貸してくれたり、いつの時代も助け合って生活できたらと思いました!

古きよき昭和の雰囲気を「懐かしい」と思える心でいたい!

【となりのトトロ】では電話の他にも戦後昭和の時代背景を想像できる要素が散りばめられているので、細かい部分に注目するのも楽しいですね♪

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