アーヤと魔女

『アーヤと魔女』原作の結末は?映画との違いも比較!

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2021年8月に公開されたスタジオジブリ作品【アーヤと魔女】。

スタジオジブリ初の3DCGアニメーションということもあり、NHKで放送された簡易版を見たという方も多いのではないでしょうか。

そこで気になるのは、【アーヤと魔女】の原作となった小説は未完なのか、どういう話でストーリーや結末に違いはあるのかということ。

なぜなら続きが気になる作品だから…!

実は、ストーリーは面白いという声はあるものの、結末はかなり賛否が分かれているんです。

原作の小説を読めばどういう話なのかわかるのか、結末に違いがあるのか、未完だったら続編はあるのかなど、映画版のモヤモヤを解消するためにも調査してみました!

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アーヤと魔女の原作(小説)は未完なのか?

アーヤと魔女の原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは、主に子ども向けのファンタジー作品を手掛けるイギリスの小説家。

代表作である「魔法使いハウルと火の悪魔」は【ハウルの動く城】の原作としても知られていますね。

この方はジブリファンでもあるんだって!

残念なことに、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは2011年3月に亡くなられているんです。

アーヤと魔女の原作となった小説「Earwig and the Witch」はそのような事情もあり未完のまま出版されたという経緯が。

なぜ未完のまま出版されたのか、詳しくご紹介していきます。

原作の小説は未完のまま出版された!

アーヤと魔女の原作は書きかけの作品で、後から手を入れて完成させる予定だったようです。

どのような事情があったのかは推測するしかありませんが、亡くなる前に「このまま出してもいいだろう」という作者の意向でそのまま出版されたのだとか。

手直しされたものも読んでみたかった…。

アーヤと魔女の原作は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの遺作となってしまったのですね。

お話に残された謎が作者によって解き明かされることがないのはとても残念だという声も多いのだとか。

ちなみに小説は小学生くらいでも分かる文章で、挿絵も多いため読書好きのお子さんにはぴったりなのではないでしょうか。

佐竹美保さんの挿絵に世界観がうまく表現されていて素敵!

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ジブリ版は原作に忠実な作品

原作が未完ということもあり、映画でもすっきりしないラストとなっているんです。

【ハウルの動く城】では原作に大幅なアレンジを加えたのですが、【アーヤと魔女】ではそれをしない方針にしたのだとか。

宮崎吾朗監督は、この作品を無理に膨らませず、散りばめられた要素を深掘りしていく方向で制作にあたったとのこと。

原作を忠実に再現したんだね!

ストーリーの筋はほとんど変えず、原作に忠実な姿勢を貫いた宮崎吾朗監督。

宮崎駿監督とは対照的で、3DCGアニメということもありがらっと雰囲気を変えた「ジブリっぽくない」作品という捉え方もありますね。

小説と映画、それぞれ違った良さはありますが、映画で消化不良だったから小説を読むとスッキリするというわけではなさそうです。

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『アーヤと魔女』原作と映画の違いについて

原作を尊重する姿勢でアーヤと魔女の制作にあたった宮崎吾朗監督ですが、原作とは違う部分もあるんです。

ストーリーはほとんど一緒なのですが、実は結末が少しだけ違っているのも見どころのひとつ。

オリジナル要素を加えるとしたらどこなんだろう?

具体的にどの部分が映画のオリジナル要素なのか、詳しく調査しました!

また、ラストの結末についても解説していきます。

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原作と映画の違いは?

アーヤと魔女 原作 結末 映画との違い 比較

出典元:スタジオジブリ(作品静止画)

原作との違いは主にこちらの2つ

  1. 音楽の要素を取り入れた
  2. アーヤの母親が登場するかしないか

この2つについて詳しくみていきましょう。

音楽の要素を取り入れた!

アーヤと魔女 原作 結末 映画との違い 比較

出典元:スタジオジブリ(作品静止画)

アーヤの母親、アーヤを引き取った魔女ベラ・ヤーガとマンドレークは若い頃3人でロックバンドを組んでいました。

この設定は原作にはないもので、映画で流れるノリのいいロック音楽はシシドカフカさんを始めとするプロのミュージシャンが演奏したものなのだとか。

舞台がイギリスっていうのもロックが合うよね!

宮崎吾朗監督は物語の舞台を1990年代と設定して、10歳のアーヤの母親が若い頃を逆算すると1970年代。

その時代はイギリスのロック音楽が盛んだったので、ロックを選んだそうですよ。

アーヤの母親が登場するかしないか

アーヤと魔女 原作 結末 映画との違い 比較

出典元:スタジオジブリ(作品静止画)

原作ではアーヤの母親は登場せず、12人の魔女に追われていてるからいつか迎えに来る、という手紙がアーヤと共に孤児院に残されただけでした。

アーヤのお母さんも魔女だったってことだよね~。

しかし、映画ではアーヤの母親の登場シーンがあり、そこも見どころのひとつとなっています。

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【ネタバレ注意】ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著「アーヤと魔女」の結末

ここからはネタバレ注意です!

物語の終盤、アーヤはベラ・ヤーガとマンドレークにこき使われる日々にうんざりし、トーマス(猫)の助けを借りながら、こっそりと魔法の材料を集め、自分自身で魔法の呪文を作り出します。

  1. アーヤの反撃と立場逆転:

    アーヤは自分で作った魔法を使い、ベラ・ヤーガとマンドレークを逆に手玉に取るようになります。
    家の中での立場を逆転させ、二人を困らせたり自分の思い通りに動かしたりします。
  2. 元バンドメンバーの来訪と母親の影:

    物語の終盤、ベラ・ヤーガの元バンド仲間(「いもり」というバンド名だったと記憶しています。
    英語ではEarwig)が訪ねてきます。彼らはアーヤの母親を知る人物たちですした。
  3. アーヤの成長と未来:

    アーヤは魔法を使いこなし、ベラ・ヤーガとマンドレークとの奇妙な共同生活の中で、たくましく自分の居場所を築いていきます。
    物語は、アーヤがその家で自分の力を発揮し、したたかに、そしてある意味で楽しく暮らし続けることを示唆して終わります。

ここまでが原作の結末になります!

ラストの結末は賛否両論

アーヤと魔女が賛否両論な理由のひとつに、ラストの結末がすっきりしない終わり方になっていて中途半端という意見が多くあります。

未完のままの原作を尊重し忠実に再現した結果、映画も「えっ、これで終わり?」という結末に。

ただ原作と違うのは、最後にケーキを持った母親がアーヤの前に登場するという部分ですね。

お母さんの姿が見られるのは映画だけなんだ!

宮崎吾朗監督は必要以上に手を加えるのではなく、飽くまで原作から想像できる部分を深掘りする形で原作にない要素を取り入れたのだそう。

原作と作者をリスペクトするスタイルは素晴らしいですし、その姿勢から何を描こうとしたのかが見えてくるのではないでしょうか。

音楽の要素をオリジナルで入れたのもよかったよね。

ただやはり視聴者からすると、「突然終わってしまった」「結局お母さんって何者?」「伏線が回収しきれてない」という戸惑いの声も多いのは事実です。

ちなみに、エンドロールでは後日談風のイラストが見られるのでぜひチェックしてみましょう!

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まとめ

【アーヤと魔女】の原作(小説)は未完なのか、ストーリーの違いや結末はどういう話なのかについてご紹介しました!

原作は作者の方が亡くなられたことにより未完のままとなっており、映画では小説の結末を尊重しつつオリジナル要素も加えられていることがわかりましたね。

飽くまでも原作を尊重するスタイル!

【アーヤと魔女】の原作がどういう話か気になっている方も、ストーリーに大きな違いはないので小説の雰囲気を味わう気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、映画のオリジナル要素はロック音楽を取り入れたことと、アーヤの母親が登場するという結末でした!

宮崎駿監督とは違う、宮崎吾朗監督の作品もスタジオジブリの顔になっていくといいですね♪

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