君たちはどう生きるか「インコ大王」の最後は?キリコとのその後もネタバレ解説

スタジオジブリの映画『君たちはどう生きるか』に登場する、インコ大王。
彼が最後に取った行動には、衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。
彼の子分・インコマンたちの行方も見逃せません。

みんなのその後が気になる!
- 君たちはどう生きるか「インコ大王」の最後は?
- キリコとのその後もネタバレ解説!
この記事では、インコマンを率いたインコ大王の最後についてお届けします。
また、下の世界で眞人を支えたキリコのその後も深掘りしますよ!
Contents
君たちはどう生きるか「インコ大王」の最後は?
『君たちはどう生きるか』で異世界の秩序を己の欲望のままに塗り替えようとしたインコ大王。
その圧倒的な存在感と狂気にも似た野望は、物語に強烈なインパクトと緊張感をもたらしています。
彼はなぜ歪んだ支配欲を抱いていたのでしょう。
また、その野望によってどのような結末を迎えたのでしょうか。

インコ至上主義の世界を作れたのかな?
インコ大王が迎えた最後の瞬間と、彼が築こうとした世界、さらには彼に盲従していたインコマンたちのその後の運命について深く掘り下げていきます。
インコ大王が積み木を崩してしまったのはなぜ?
物語の終盤で異世界の均等を保つとされていた神秘的な「積み木」に手を出し、異世界の崩壊を招いたインコ大王。
彼が積み木の塔を自ら壊したのは、単なる破壊衝動でも偶然でもありませんでした。
これは新たな世界を作る可能性を求める儀式でもあったのです。

あの積み木は、悪意のない心でしか積み上げられないんだよね!
異世界の均衡を保つ象徴である積み木は、もともと調和の象徴として守られています。
インコ大王は、大叔父様が大切にしてきた積み木を壊すことで、反抗と自分の力を見せつけたいという気持ちもあったのかもしれません。
それだけではなく、積み木の塔を破壊して既存の秩序を壊すことで、自らの欲望のままの世界へ変えられると信じていました。
積み木を壊すことによって大叔父様が作り上げた世界をリセットして、自分たちのルールで動かせるようにしたかったのでしょう。

崩したら完全に征服できると思ったのかな?
しかし、積み木の崩壊によって異世界が完全に消滅になってしまうところまでは、見通せてなかった可能性が高いです。
支配欲の強さから、崩壊後の影響は想像できていなかったのかもしれませんね。
この崩壊は、私たちの住む世界が権力欲や秩序によって積み上げられていることへの危うさを表しているのではないでしょうか。
ここまでの一連のストーリーを通して、人間の本質や、私たちがどのように生きていくべきなのかについての根源的な問いを、観客に投げかけていると感じました。

インコ大王は、欲望に飲み込まれてしまっていたんだね…
インコマンたちは現実世界に帰ってきた!
映画の中では時にユーモラスに、時に恐ろしく眞人の前に立ちはだかっていたインコマンたち。
インコ大王によって異世界そのものが終わりを迎える中、彼の手足となって人間のように振舞っていたインコマンたちはどうなったのでしょうか。
異世界での記憶や能力は現実世界へ持ち越されることはありません。

インコマンたちと話してみたい気もするね!
インコマンたちは眞人が開けた扉を通り、ただ空を舞うセキセイインコの姿に戻って、静かに森の中へと消えていったのです。
インコ大王もまた、人間のような知性や王としての権力も失い、純粋な鳥として自然界へ戻っていくのでした。
映画のエンディングのシーンで、眞人やナツコと帰還したキリコばあやの左肩に注目すると、でっぷりとした鳥が止まっています。

よく見ると、他のインコに比べてこの子だけ大きいね!
この恰幅の良いインコこそ、下の世界でインコマン達を統率していたインコ大王なのではないでしょうか。
『君たちはどう生きるか』キリコとのその後もネタバレ解説!
眞人の窮地を何度も救ってくれたキリコの存在は、彼の心の成長に大きく影響を与えました。
塔で出会った彼女は、実は眞人が現実世界で知る老婆のキリコと同一人物でしたね。
次元を超えた出会いは、物語の中でも大きな驚きでしょう。

眞人にとってキリコはとても頼れる存在!
ここからは、キリコが選んだその後の人生や、彼女が眞人に渡した人形の意味について考察していきます。
この先はネタバレも含みますので、まだ作品を観ていない人はご注意くださいね。
キリコは過去の世界に帰っていた!
物語の終盤で、ナツコや眞人とは別の扉から塔の外へと出ていったキリコ。
彼女はヒミと一緒に、眞人が生まれる前の時代へ戻ったものと思われます。
ところが、眞人が脱出した先にも、ばあやとして戻ってきていましたよね。

キリコは2人いたの!?
この描写については、観る人によって見解が分かれるところ。
個人的には、下の世界で眞人が託された、木彫りの人形が鍵になっていると感じています。
それをポケットに入れて現実世界に戻ってきたことで、キリコも無事に戻ってくることができたのでは、と解釈しました。
もしかしたら眞人のポケットは、塔の中の世界とつながる出入口のような役目を果たしているのかも知れません。

この場面は何度観ても不思議なのよね…。
キリコは異世界の住人として留まるのではなく、元の場所へ戻ることで、自らの人生の物語を紡いでいたと考えることもできますね。
老婆キリコが眞人を見守り、現実世界で彼を精神的に支えることができたのは、若きキリコの選択があったからこそ。
異世界の記憶をどこまで覚えているかは不明ですが、ともに困難を乗り越えた事実は、眞人への温かいまなざしや行動に繋がっていたのではないでしょうか。
若きキリコの帰還は、それぞれの時代で自分の生を全うすることの尊厳を静かに示しているようにも見えますね。
眞人はその後もキリコ人形を大切にしていた?
若きキリコが眞人に別れを告げる際に手渡していた木彫りの人形。
この人形は、眞人にとって異世界での冒険とキリコという存在との絆を象徴する何よりも大切な宝物になりました。
2年後でもポケットに入れているような描写があることから、今もなお忘れていないことがわかります。
キリコ人形は、彼が塔の中で出会った人々との思い出を凝縮した結晶のようなもの。

キリコ人形はきっと宝物だよね!
異世界での体験を通して、自分の弱さと向き合う事、自分の命は誰かから受け継いできているものだという事を学んだ眞人。
キリコやヒミ、アオサギと共に過ごしたあの夏は、彼の人格形成に大きな影響を与えました。
眞人にとってこの人形は、彼らとの温かな交流の記憶として、困難に立ち向かっていくための勇気を与えてくれる存在となっているでしょう。
もしかすると成長した眞人が自分の子供や孫に人形を見せながら、過去の冒険について語る日がくるかもしれません。

記憶は薄れても、きっと人生の糧になってるね!
大切にされた人形は、世代を超えて物語と人の思いを語り継ぐ媒体となります。
異世界での出来事が幻ではなかったことの証明として、きっと彼の人生の傍らにあり続けると信じたいものですね。
まとめ
『君たちはどう生きるか』は、観る者の年齢や経験によってさまざまな解釈ができる物語です。
この記事では、インコ大王の最後やキリコのその後について、ネタバレを交えて考察しました。
- 君たちはどう生きるか「インコ大王」の最後は?
→積み木の塔を崩壊し、最後はインコマンと現実世界に戻って単なる鳥となった
- 『君たちはどう生きるか』キリコとのその後もネタバレ解説!
→キリコは過去に戻り、眞人と異なる時代で人生を紡ぐことを選んだ
インコマンたちはインコ大王の盲従から解き放たれたことで、自由に飛び交っているでしょう。
現実世界に戻った眞人も、老婆キリコへの気持ちの変化があっただろうと想像すると心温まりますね。

最後のシーン、もう一度じっくり確認してみようっと!